サイド・ロード

相も変わらずしみったれ

部屋について

「いいねした人に布教したい作品を言う」みたいなタグをやって気がついた。僕の部屋はめちゃくちゃに整理されていない。

 もっと早めに気がつくべきだった。今こうやってパソコンを置いている机だが、これはいわばこたつである。ふつう机の上というとまあ文房具と紙、そしてまあ絵を描く人だったらペンタブと一冊二冊教則本が置かれているのだろうけれど、僕の場合そうではないのだ。

 本のタワーが3つできているのだ。さながら貿易センタービルのように佇んでいるのだ。

 突如現れたこの貿易センタービルは半分は「未読本」で半分は「既読したけどもっかい読もうと思って引っ張り出したけど途中で疲れて置いてある本」である。さらにこのタワーの中にはニーチェの「この人を見よ」が二冊ある。あんま考えずに買ったらなんか増えていた。恐ろしいことだ。

 そして基本的に既読本は読んだら本棚に放り込むことにしている。そして未読本の本棚も作ってある。未読本を読み終えたら既読本の本棚に突っ込む算段だ。なかなか頭のおよろしいやりかたとは思っていたが、この未読本既読本機構を作成した頃からずっと佇んでいる本もあり、そしてなぜか読み終えたのに未読本コーナーに押し戻されていたりする本がある。

 この時点ですでに、我が部屋の秩序が崩壊の道を進んでいるのはわかったと思う。

 そして僕は近所の画廊によく通うのだけれど、そこの常連の方に「引っ越すから家にある漫画を受け取ってくれる人を募っている」という人がいた。僕はなんかそういうのたくさんあったらおもろいやろ、という気持ちで軽く引き受けたところ、尋常じゃない数の漫画が我が家になだれ込むことになった。嬉しいことだが、CD棚を破壊して詰め込んだ結果、押し入れに初代貿易センタービルの建設が決定したのだった。めちゃめちゃに嬉しい悲鳴である。

 そうして物が溢れに溢れた結果、部屋に秩序は失われ、すごいことになった。おかげで地震の被害は最小限に抑えられた。そもそも何が落ちて何が崩れたのかさっぱりわからないからだ。

 今はただただ洪水とそして唯一きちんと整理されてるせいで異様なオーラを放つえっちな本が死んだ時に見られることに怯えるばかりである。